中野重治『わが国 わが国びと』(1975年)

第二刷、1976年。

再読。

尾崎士郎論が意外。戦時中の行動を責めて(焦点化して)いない。個人的な関わりだけ述べている。1967年11月下旬の朝日新聞への寄稿。まだ晩年の文章ではない。

堀辰雄論で彼は誇張をしない人間だったと。その堀が学生時代の小林秀雄について「ちょっと偉い」と評していたと。1961年7月の講談社の文学全集への月報の文章。

 

追記

・リンク。https://blog.goo.ne.jp/takiji_2008/e/e6db4c2fa0b87ad2f015bf934a55847a

 

[村上一郎]

瀧井一博『明治国家を作った人びと』第一章。

Lorenz von Stein(1815-90)。

Savigny(1779-1861)の影響(Hegel以上に、とのこと)。

constitution(Verfassung)とadministration(Verwaltung)。

前者の多義性の削減過程としての「体制」。

Savigny論及については、河上倫逸『法の文化社会史』

(ミネルヴァ・1989)あり。

佐藤幸治への言及あり。

招かれざる客 [DVD]

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tv放映。すばらし。


晴れた日に永遠が見える [DVD]

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ようやく最後まで見れた。DVD視聴。
ミネリがなんでこんな「とち狂った」映画を
撮影したんだろうか?
焦点が絞り切れていないし。
'60年代後半の雰囲気は出ているが。


妙好人とかくれ念仏―民衆信仰の正統と異端 (1975年) (講談社現代新書)

妙好人とかくれ念仏―民衆信仰の正統と異端 (1975年) (講談社現代新書)


女人往生―日本史にみる女の救い

女人往生―日本史にみる女の救い


うーむ。もうひとつだな。着目はよいとしても。

Raunchy

Raunchy


服部之総全集〈13〉親鸞 (1973年)

服部之総全集〈13〉親鸞 (1973年)


上ではなく、『親鸞ノート』を再読。
服部之総全集〈14〉蓮如 (1974年)

服部之総全集〈14〉蓮如 (1974年)


こちらはまだきちんと再読できていない。


前者だが、善鸞義絶についての服部の記述で、
善鸞立川流の念仏・浄土を推進しようとして
いたというようなものがある。義絶は平雅行氏のもの、
松尾剛次氏のもの、それぞれ違う理由を書かれている
んだが。
蓮如だが、平滑性がある。脱領土性/再領土性の。
そこに興味がある。

カリコリせんとや生まれけむ (幻冬舎文庫)

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感染症は実在しない―構造構成的感染症学

感染症は実在しない―構造構成的感染症学


前者、文章しっかりしている。
昔の『文藝』での連載での第一回目の
文章、再読したいな。ある「宣言」だった
のだが。
後者、再読。カント的な問題。


ファスビンダー『マルタ』を映画館で。