2005-01-01から1ヶ月間の記事一覧

要するに、あえて難をいえば、村上一郎先生にも、アドルノ=ホルクハイマーの 「啓蒙の弁証法」的な観点は薄いつうか、乏しい面はあるかもね。?。 っていうか、関心がないのかも。戦争の惨禍は近代の理想から必然的に直線的に たどり着いたものかもしれぬっ…

webで読めるもので次があった。忘れていた。 http://matsuda.c.u-tokyo.ac.jp/%7Ectakasi/hatachi/ito.html 第二分遣隊は北海公園に隣接した赤煉瓦づくりの三階建ての建物を使用していた。 当時としては珍しくトイレが水洗だったのは昭和十六年(一九四一年…

ところで、平岡正明の名著『日本人は中国で何をしたか』(潮出版社・1972年) での731部隊についての記述のなかで、浪速書房の「近代戦史研究会編・吉永 玲子手記」の『人体実験の恐怖』(1970年)という書物が、参考文献として数え られている(平岡さんは…

竹田篤司『物語「京都学派」』(中公新社・2001年)。 西田・田辺の右派が「戦争協力」をしたということで公職追放にあったり、中心 から外れるなかで、田中美知太郎などに人事権が移行する。 梅原より二期上の辻村公一も、いまや京大では「自分で考える(Sel…

正月にたまたま温泉宿で日経新聞を読んでたら、中村隆英さんの「戦後経済」の 回顧のインタビューが掲載されていた。とくに1965年(昭和40年)の公債発行に ひとつのターニング・ポイントを見られていたと記憶する。 webで検索すると、1984年の国会大蔵委員…

木村義雄『将棋一代』(日本図書センター・2004年) 同じ棋譜でも見る人によって、齎らす功徳には霄壤の差がある。 (p.187) ほんと、棋譜はテクストであって、棋力に応じてまったく読み方やテクストの 意味が変わってくる。不思議だよなあ。だから私のような…

潮匡人『常識としての軍事学』(中公新書ラクレ・2005年)。どういう雑誌に 連載されていたかなどは問わない。ヴェーバーではなくゾンバルトを持ってきて いるところ(第四章)に虚を衝かれたのだが、それは私が無知だから。 http://cruel.org/econthought/p…

スガ秀実編『1968』(作品社・2005年)のp.43。スガ発言。 天皇制を云々する最近の一部の傾向にしても、そもそも、吉本隆明はともかく、 六〇年代初頭にナショナリズムを再評価してニューレフトに一定の影響を 持った人たちのなかには、七〇年の三島の事件を…

新潟産業大学のケインズ研究者の小峯敦さんの統制経済への言及。 http://www.nsu.ac.jp/econ/staff/komine/hope/JEGS.pdf ケインズ研究者による言及だからこそ面白いという意味がある*1。 松井春生『經濟參謀本部論』(日本評論社・1934年)の検索から当たっ…

最近の神戸新聞(1/10。共同通信系もそうなのだろうか)に辻政信の弟の政良氏の 政信論が自宅で発見されたという。それについて識者にコメントを求めている のだが、求められているのが、福井雄三氏(大阪青山短大助教授)。検索して みると、http://tendensh…

原武史+保坂正康『対論昭和天皇』*1(文春新書・2004年)で、2・26事件のとき 秩父宮の乗る列車に平泉澄が合流して一時間半にわたって会談したことについて の記述がある(p.203)。そして平泉はのちに 「みちのくのつもる白雪かき分けていま日の皇子は登りま…

一昨日のABC放送の笑芸新人賞はアジアン。順当。当然。

同日に削除。

数日前にアンテナに加えたのだが、マニアックなサイト。 http://homepage3.nifty.com/thinkers/fkstop.htm 深瀬さんも京都学派の一人に数えていいのだと思う。

田中久(陸軍大佐)『兵法三國志』(新正堂・1942年)に石原莞爾さんの 序文がある。三國志(日本軍=呉、国民党=蜀、共産党=魏)の先行きを占う、 という微言があるのだろうか。石原系の人物だ?ということは拡大策には反対 だったのだろうか。 検索する…

村上一郎さんが「日本暴力考」(『浪曼者の魂魄』=p.274)で 大楠公の湊川の戦いは、主力軍たる新田義貞がみすみす戦力を壊滅 することなく、自らを温存して都へ帰り、宮方(みやがた)の力を 保守するように仕組んだ犠牲戦である。この兵力配備、戦闘経過…

http://commerce01.doshisha.ac.jp/interviews/hayasi.html の末尾に、亡くなった林さん(林家の養子となった)が芦屋の猿丸家の一員で あることの記述がある。柳田國男にその芦屋の猿丸への言及があったと記憶する。