○頭ん中に鳴ってたのは、最後の別れのシーンのそれだった。惑星メーテルでの
それはスクリャービン、別れのそれは、パーシー・フェイスか?。その後者の方、
終わりは、E・モリコーネ「ニューシネパラ」サントラのあれに似ているな。
モリコーネがぱくったわけではなく、結果的に似るわけだ。そういうことはしばしばある。
そういや、坂本龍一の「ラストエンペラー」テーマ曲も、冨田勲さん「新日本紀行
(NHK-TV)テーマに類似していたが、ぱくったわけではなかろう。ところで、小林亜星さん
が服部克彦さんを訴えた件はつまり、意図や動機を問題にせずに、結果的に似てしまったもの
でも、占取権を認めろということが目的だったのだろうか。ちょっとわからんな。
千住明、「日本映像の20世紀」(NHK-TV)のメインテーマ。ジョン・ウィリアムズ
「プライヴェート・ライアン」サントラなどの影響?。この千住さん、巧いが、ぶりっ子
入りすぎ。たしかに最近は、男のぶりっ子、中年女性への迎合が受けるわな(平井堅とか)。
○ところで、ベンヤミン兄さんは、「類比性(Analogie)は親縁性(Verwandtschaft)の根拠と
ならない」として、音楽の認可するのは類比性ではなく親縁性であるとして、「たとえば、
音楽を聞いてどこかの風景だとか、何かの出来事だとか、何らかの詩だとかを思い浮かべる
ような人間は、前者の意味で混同をおかしていることになる」(道籏泰三訳・晶文社)と
おっしゃっている。兄さんのいわんとしているところ察しにくいな。環境から創作の影響を
受けるいうことはありまっしゃろ?。空間から特に。やっぱ都市のざらつき、喧騒、賑わい、
そういうものがないと、ひらめきもないんと違いまっかと素朴に訝しむんですけど。