■
Stimmungとは、ドイツ語で気分、雰囲気をあらわす言葉
なのだが。女性名詞らしい。
これはもともと、die Stimme(声、音)、stimmen(正しい
音を出す、調和する)など、音楽に関係する言葉である。
どういう派生なんだろう。
「気分」ほど、おそろしい(?)ものはない。
気分の変遷ほど。自覚しにくいから。
我々の変化は、その気分の変化に拠っているようにも思える。
ただ、
http://www.tufs.ac.jp/ts/society/seino/hausarbeit/iwasawa13.htm
などによると、私のここで使いたい、「気分」は、Stimmungでは
ないのかな。
むら気、移り気に重点を置くならば、Laune(上の説明によると
所有代名詞につくことが一般的らしい。これは女性名詞?)のようだ?
ただ、「機嫌」ほど、はっきりしたものではないのけれども。
まだ、ここで主題にしている「気分」は、個人的なものと時代的な
ものとが、(本人も気づかぬことにおいて)重複しているそれを
求めているので、Stimmungでもよいのかも?しれない。
と書きながら根本的なことを忘れていたのに気づく。
もともと、ハイデッガーの『存在と時間』における「気分」のことが
念頭にあったのだった。
ハイデッガー教授は、Stimmungを使われている。
細谷貞雄訳(筑摩学芸文庫版)では、「気分」とも「心境」とも
訳されている。
この筑摩のそれは便利で、事項索引がついているから、Stimmungを
ハイデッガーが使っている箇所を知ることができる。
現存在の被投性のところとその時間性において、二回、主題として
言及されている。(しかし)一方、「気分がこの被投性を塞ぎ隠す」と
いう表現もある。
またそれは、「呼びかけ」としての「声」(Stimme)とも間接的に
関係するだろう?
■
- 出版社/メーカー: Capitol
- 発売日: 1999/08/27
- メディア: CD
- クリック: 5回
- この商品を含むブログ (17件) を見る
ビートルズ、嫌いだけど、「All you need is love」を聴きたくて
もとめる。ビートルズの不快さって、どこに由来するんだろう。
まとめるのが巧いことは分かるけれども。
パンク(ノイズ)バンドとしては評価できるけれども。
細野先生がビートルズについて昔、ネットで言及していたのだが
(私のビートルズ嫌いはそれの模倣かもしれないが)、いまは
消えている。
昔の映像で、ビートルズを前にして、失神せんばかりに絶叫・
興奮している、10代の女性ファンの群、あれは民俗学的にどう意味する
んだろう。巫女的なものを感じるんだけれどもさ。