Stimmungとは、ドイツ語で気分、雰囲気をあらわす言葉
なのだが。女性名詞らしい。
これはもともと、die Stimme(声、音)、stimmen(正しい
音を出す、調和する)など、音楽に関係する言葉である。
どういう派生なんだろう。
「気分」ほど、おそろしい(?)ものはない。
気分の変遷ほど。自覚しにくいから。
我々の変化は、その気分の変化に拠っているようにも思える。
ただ、
http://www.tufs.ac.jp/ts/society/seino/hausarbeit/iwasawa13.htm
などによると、私のここで使いたい、「気分」は、Stimmungでは
ないのかな。
むら気、移り気に重点を置くならば、Laune(上の説明によると
所有代名詞につくことが一般的らしい。これは女性名詞?)のようだ?
ただ、「機嫌」ほど、はっきりしたものではないのけれども。
まだ、ここで主題にしている「気分」は、個人的なものと時代的な
ものとが、(本人も気づかぬことにおいて)重複しているそれを
求めているので、Stimmungでもよいのかも?しれない。
と書きながら根本的なことを忘れていたのに気づく。
もともと、ハイデッガーの『存在と時間』における「気分」のことが
念頭にあったのだった。
ハイデッガー教授は、Stimmungを使われている。
細谷貞雄訳(筑摩学芸文庫版)では、「気分」とも「心境」とも
訳されている。
この筑摩のそれは便利で、事項索引がついているから、Stimmungを
ハイデッガーが使っている箇所を知ることができる。
現存在の被投性のところとその時間性において、二回、主題として
言及されている。(しかし)一方、「気分がこの被投性を塞ぎ隠す」と
いう表現もある。
またそれは、「呼びかけ」としての「声」(Stimme)とも間接的に
関係するだろう?




Yellow Submarine Songtrack

Yellow Submarine Songtrack


ビートルズ、嫌いだけど、「All you need is love」を聴きたくて
もとめる。ビートルズの不快さって、どこに由来するんだろう。
まとめるのが巧いことは分かるけれども。
パンク(ノイズ)バンドとしては評価できるけれども。
細野先生がビートルズについて昔、ネットで言及していたのだが
(私のビートルズ嫌いはそれの模倣かもしれないが)、いまは
消えている。
昔の映像で、ビートルズを前にして、失神せんばかりに絶叫・
興奮している、10代の女性ファンの群、あれは民俗学的にどう意味する
んだろう。巫女的なものを感じるんだけれどもさ。