松本彦太郎さんの『中国語と近代日本』(岩波新書・1988年)を暇をみて時を
忘れて読み耽った。傑出している(大体、近代の中国語学者は傑出している人が
多いんだが。それはこの学問の存立条件によるとおもわれる)。いろいろ疑問が
氷解した(倉石武四郎さんについてなど)。あと、鈴木成高先生『中世の町
―風景―』(東海大学出版会・1982年)には改めて感動した。こちらはこれから
もっと読み込みたいんだが。(私がそもそも本当に「読み込める」のかどうかは
別だが)。あいかわらず迫力をもっている。逝去される数年前の書物だけれど、
「死んで」いなかった。死ぬまで非転向を貫いた。この著については、また後日、
紹介したい。あと、『海軍大将米内光政覚書』(高木惣吉写。実松譲著。光人社
・1988年)。まだちょっとだけ。これの感想は難しいだろう。
まだ、いくつかあったかな。