先ノ牧原著ノ「主人公」一人ノ石野信一氏ハ、村上一郎ノ従兄ナリ。
ナントイフ!。

なおこの時上京中、既に大蔵省に入った従兄の石野信一に、二・二六事件
感想を聞いた。この秀才で政治的感覚もゆたかな従兄は、自分の省の大蔵
大臣・高橋是清翁(ダルマ)が殺されても、それも仕方があるまいさ、と
いった風の同僚・先輩もいる、といって、暗にいわゆる革新官僚の台頭を
告げながら、自分一個の思想・信条については意思表示を避けた。(改行)
こういうものか、――と思ってわたしは宇都宮へ帰った。
  (村上一郎『振りさけ見れば』p.92)

ダウイフ従兄ナルカ?。
加筆。ツマリ、ダウイフ血縁関係ニ当タラレルカ?。