昨日、竜王戦第四局。http://www.ryuoh.jp/banmen.html
第三局の矢倉の持久戦は、今年の王座戦の挑戦者決定戦とちょっと似ているところあり。
http://hobby.nikkei.co.jp/shogi/oza/52_pre.cfm
これも先手渡辺、後手森内。後手がこの竜王戦第一局のように急戦にするかにみせて
あとはじっくり組んで、後手右玉になった。これも森内勝利だったのだが。
知らん私は、この第三局は渡辺さんの棋風に合ってないんじゃないかと勝手に推測
していたんだけど、伏線がすでに有ったわけだ。
ま、でも、今までの三局は相互が正面からぶつかるというよりも、搦め手から、という
印象はあった。
しかし渡辺さんのweb日記にあるし、今週の「週刊将棋」の井上慶太さんの解説にも
あるんだが、渡辺さんはこの第三局、見落としはあったにせよ、受け切れる自信が
あったという。そういうものだったのだろうか。
ところで、渡辺さんのその日記に、第四局の新幹線の切符を無意識にゴミ箱に捨てて
しまっていたという記述があって、まさしく精神分析の失錯行為である。これを読んで
大丈夫かねと心配した。対局場の下呂に行きたくないんじゃないかという。
この第四局に渡辺さんが負けるとワンサイドになる可能性が高い。
この第四局は、寄せ直前まで、先のその王座戦第四局(羽生-森内)と同手順(63手目まで)。
64手目に後手の変化(しかもその変化も感想戦の検討で出た手)。65手目が封じ手
ここから、結局、森内さんの攻め急ぎがあったらしく(67)、それを咎める渡辺さんの強手が
出て(70)、一気に後手渡辺さんに形勢が良くなった。その封じ手から2手後なんだけど。
ということは森内さんに見落としがあったのか。
しかし、この正面からのぶつかりで後手番の渡辺さんが勝ったことが大きい。これで
2-2のタイとなった。まだ森内さんに分があるとは思うんだが、しかし次局は渡辺さんの
先手番だし、いよいよ次回は大詰めとなる。