ロイヤル・フラッシュ
Let's Get It on
20th Century Masters: The Millennium Collection
アンビエント・ドライヴァー THE AMBIENT DRIVER (マーブルブックス)


子供の頃は秋が好きだったが、歳を経ると、春から夏にかけてが
一番好きになる。
季節に応じてvibの嗜好も変わる。秋になると、なにを求めているのか
分からなくなる。


ともかく、細野先生の新著が出ました。
1995、6年頃のものと、2002-2006年のエッセイが収録されている。
私は正直、"Harry & Mac"以後が、もうひとつ分からない。
それは細野先生の初期をきちんと聴いておらず、また、
はっぴいえんど」があまり好きでないことと関係するのかも
しれない。バッファロー・スプリングフィールドもあまり良く
わかんねえし。


"Harry & Mac"が出たときに、高橋幸宏さんDJのFMラヂオ番組で、その
ゲストに久保田真琴さんを迎えたものがあったのだが、内幕が分かった。
つまりそのアルバムはもともと細野さんが全曲作曲するはずが、まったく
できない。だから急遽、久保田さんがギターを取って、作曲することに
なったと。そのためだろう、宣伝は多かったが、ピーター・バラカンさんが
ご自身のラヂオ番組で、悪くはないが評判ほどいいかと疑義を呈されて
いたのも分かる。久保田さんの歌声は感動的だが、中身は急ごしらえの
感は否めないのであって、細野先生、本調子じゃないんじゃないかと
思ったことがある。
はっぴいえんど30周年イヴェントなどでは、若者に媚びてやがんなと
私は身勝手に思ったりもした。

まあ打ち込みだけれども、私にとっての細野先生の業績の最高点は
やはり"Love, Peace & Trance"とそれにつづく"Swing Slow"であって、
(あと森高千里の声と細野先生とはマッチしていないが)細野先生
プロデュースの、森高の"今年の夏はモアベター"もその頃の作品で
悪くない*1
これを乗り越えていただきたい。
まあ私はまだ"La Masion de Himiko"サントラとスケッチ・ショウの
3rdを聴いていないんだけど。若干、ある時期からの、潜勢は別としての
現象としての「後退」が気になる。

*1:10/19に追記:「モアベター」は、音はかなり荒いところはある。