さきほど、蝉の鳴き声(練習声)をこの夏、初めて聴いた。と思う。
蝉の鳴き声も慣れていない民族にとっては、なんじゃこの金属的な雑音は、と聴こえる
らしい。ある女性の映画監督が喋っていた。
岩に染み入る静けさという文学的コードがあるから、「我々」は馴染んで
いるんだが、馴染んでいないなら、たしかに不気味な音ではあるな。
そういうことが気になり出すと(自明性の喪失)、結構、ヤバいんだが。