Wichita Lineman

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Gentle on My Mind

Gentle on My Mind


By the Time I Get to Phoenix

By the Time I Get to Phoenix


ツタヤで山下達郎を集中的に借りる。
傑作の「For You」「Big Wave」とDoo Wapのカヴァーの二点。
「For You」は1982年作ということは出された直後に私は聞いて
いるようだ(ニューミュージックという文脈でしか聴けなかった)。
いまは全く違う文脈で聴けるようになっているのだが。
「Big Wave」にGlen Campbellの「Guess I'm Damb」のカヴァーがある。
これなどは私は最近のBrian Productsで聴けた、そしてあまりに歌唱法・
声質が山下達郎ソックリなのでびっくりしたのだが、山下さんは1980年代前半に
すでにネタばれをさせていたんだね。借りた「Big Wave」のライナーノーツが
欠けていたので(誰だ、この野郎)、正確なことが分からないのだが。
今度また調べてみよう。
山下達郎さんは、Glen Campbell×浪曲というところがある(若干、
くどいところはある)。上岡龍太郎さんには山下さんは浪曲ファンだった
ことを述べたことがあるらしい(米朝さんとの共著の上方演芸書)のだが
しかし達郎ファンには普通の話なのかもしれない。
それでCampbellを聴いてみたのだが、巧いカントリーだった。
あの「Guess I'm Damb」の歌唱法ではなかった。あれだけ特別なんだろうか。
かつこの人はTVプログラムの司会をしていたり、全然、不遇じゃなかった
んだね。私は誤解していたよ。スペクターのレッキング・クルーの一員
の出自なんだけれども。
達郎さんのDoo Wapカヴァーで、プレスリーで有名なリーバー&ストーラーの
リーバーとスペクターとの共作のものがあるんだが、今更ながら、ああそうか、
ブライアンの自叙伝でも書かれていたが、スペクターがリーバー&ストーラーの
弟子筋にあたるというのは、そうなのか、と知る。そしてそれはアトランティック・
レコードという背景があるんだな、と。
しかしまだまだアメリカのポップの地域的な微細な?差異が分からん。
「Sunday Songbook」も新春放談のあと二三週は聴こうと努力するのだが
すぐ三週坊主になってしまう。ちょっとマジメ(tight)すぎるんだよなあ、テイストが。
ちょっとしんどいところがある。