■

夜来香

掃除してたら見つかった。「蘇州夜曲」（服部良一）、「ふるさとのない女」
（團伊玖磨）、「黒い百合」などが特に印象にのこり、何度も聴きなおし、
慰められ癒される。
オーケストレーションも凄く、いかに、山口淑子（李香蘭）がスターだったか
がわかる。同時代のハリウッドの映画音楽に負けていない。
（中村八大の「夢で逢いましょう」は「蘇州夜曲」へのオマージュか？　旋律的に）。

四方田犬彦さんは山口淑子を女性闘士の先駆として高く評価していたと
思うのだが、私の知り合いの南越南人は、越南戦争中の取材については
山口をあまり評価していなかった。宮城まり子については高く評価して
いたが。（要するに危険を省みないということだろう）。
こんなことを書く私は安全地帯にいるわけだけどね。

ただ山口の高音の声はすばらしい。