坂本龍一さんの「スコラ」音楽史講義をずっと視聴している。
やはりバッハ篇が面白かった。今日、いまからジャズ篇最終回。
来週からはポップス・ロック篇なんだろうか?


バッハ : 平均律クラヴィーア曲集 第1巻

バッハ : 平均律クラヴィーア曲集 第1巻


バッハ : 平均律クラヴィーア曲集 第2巻

バッハ : 平均律クラヴィーア曲集 第2巻


やはりこの「旧約聖書」を聴かねばと思い、もとめて、この一月半ほど
通勤・帰りの車中で流しっぱなし。
聴けば聴くほど、味が出てくる。最初はゴールドベルグのようなものを
期待していたから、やや、煩雑な感じを受けていたのだが。


ジャズ篇も勉強になったのだが(ビバップからマイルスへの変化について)、
私の知りたい、また齧っている知識とはあまり交錯しなかった。
とくにその前のスウィングの具体的な掲名について、違和感あり。
また山下洋輔についても私はあまり知らない。


ニューオリンズ [DVD] FRT-232

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ようやく今日視聴した。良かったよ。
これも或る神話化だとは思うが(ジャズがアメリカの国民音楽になった
のは、1930年代らしく、そこに、アメリカ左翼の影響もあると、蓮實先生が
どこかで喋っていた)、しかし、西欧古典音楽との緊張関係・懊悩を主題にして
いる。
ところで、ビリー・ホリディである。いわゆる、ブラックミュージックでは
ない印象を私は持っている。声が細いし。しかしこの、ラリっているかのような
幻惑的な歌唱である。これがすでに、当時から一世を風靡し、名声を得た。
のちの、スペクターにとっての、ロニーの声のような、異色の声なのだ。
(これが俗化されると、松田聖子だとか、ドリカムになるのだろうが)。
あと、ニューオーリンズからシカゴにジャズの中心地が遷ったときに、
ピアノのブギウギ・スタイルが登場するらしいシーンがあり、そこが勉強になる。
この遷化において、カンザスシティは、あとだったっけ、途中だったっけ。
ミシシッピー河沿いである。メンフィスも。
シカゴジャズでニューオーリンズ出身といえばジミー・ヌーンを想起せざるを
えない。
こういう当時のミュージシャンが出演する映画で私が気になっているのは、
Fats Wallerのそれである。これ、いつか、視聴したい。