○一回見かけたことがある、これでただちに敷衍できるとも思わないが、しかし参考にはなった、
十年前ほどだが、香港の中環ちかくで*1、まだ「返還」前のことだが、ブリテン人がかれは統治機構の
高官なのだろうか、貴族的な格好(狩りのだろうか)をして大きな犬を連れて通りを闊歩していた。
周囲を睥睨するというのか、まったく周囲を問題にしないような(睥睨という表現と矛盾するかな)、
高慢さ。ああブリテン人だなあと感心した。愛嬌はあるけどね。完全に周囲から浮いていた。この
ような調和のなさ、鈍感さ、そういうところにかれらの所有論があるのだろうなあ*2

*1:同日に後記。上環だったか。いづれにせよ、大袈裟に響くかな、「植民地」というものを痛烈に感じさせる光景だった。日本人も朝鮮や台湾などではああいう風な嫌なやつらだったのか。無関係な私ですら屈辱を感じさせるような態度。現地のまだまだある「貧困」を一顧だにしないような。描写が貧困だからここまで述べるのは無理があるように見えるのだが、また記憶も曖昧化してきているが、当時の実感を掘り起せば、そういう気持ちになる。

*2:尤もサッチャリズムは伝統的な保守党員をwetとして退けたわけだが、だからかれらは新興階級だが、しかし実際は両者は通底しているだろう?。