http://tenplusone.inax.co.jp/archives/2004/08/10182611.html
勉強になる。


○「En-Taxi」今号のスガの鶴見俊輔論を読んだ。面白かったが、しかし何を言いたい
のか分からなかった*1。あれで鶴見への批判になっているとは到底思えないし(スガも
それが目的ではなかろう?)、全然、スキャンダルとも思わない(一部はそのように
思っているらしい。半可通で?。)。むしろ褒めているんじゃないかと思える。
前回の参議院選で、鶴見さんが自分の名前をどのように使ってもよいとして共産党
の応援をしたことに私は胸を打たれた。私は共産党には興味ないけど。

日本共産党は、戦前、戦中の長い時期、法律のもう一つ奥で合法則的理性的存在だった。
それだからこそ、憲法が変った後の時期の、法律によっても認められた合法政党なのだった。
法律を無視することはできない。けれども、共産党の合法性、合憲性は、法律の文句によって
基本的にきめられるのではない。しかし林*2は、佐藤*3のこの答えで全く無邪気に満足したらしかった。
  (中野重治『レーニン素人の読み方』=筑摩書房・1973年。p.213-214)。

これの深い意味を私は理解できない のだろう*4

*1:過去のベ平連と今の反戦運動との間に相似性があるのだろうか。またかれの高遠さんらへの批判は訳分からなかった、私には。

*2:当時の共産党の国会議員の林百郎。

*3:当時首相だった佐藤栄作

*4:ここでの中野の共産党「批判」の文脈については私にとって難解であるので、概論めいたことも避けたい。この彼のレーニン随想は、かれの党除名を挟んで継続されたもの。