内田信也(村上一郎の叔父。伯父じゃなかったと思う)の自伝をやすく入手して楽しく
読んでいたんだが、二三日目を離したすきに、どこかに消えられてしまった。神隠し、
じゃない。単に整理が悪いだけなのだが、しかし、どこに行ったんだろうか。ずっと
気持ち悪い状態が続いている。予定が狂ったというのか。こういうことはよくあって、
幸田露伴の戦争中に出された時代小説集というものも、見なくなってかなりの時期が
経つ。戦争中に書かれたのかどうかは知らないが、そのなかの一つに徳川慶喜について
言及した箇所があって、慶喜を讃えていた。意味深長であり、戦時ということで考えて
みれば時局的なものだったのかもしれないとも思い、再読したいのだが、見当たらない。