居飛車は相がかりから勉強した方がいいんじゃないかしら。そんで振飛車
向かい(迎)飛車から勉強した方がいいような気がしている。後者、駒組の
問題というよりも、手筋を学ぶにあたって。


最近、ネット将棋で五連敗をして、何故だろと思った。メンタル面かしら。
棋譜を調べてみると、拙劣ながら、私らしさが滲み出ていて、それなりに面白かった。
実力が伴わないのに、一手の無駄も排するような、駒の効率に細心の注意を払ってはいる。
谷川さんでもないのに、一手前から早仕掛けをしているところもある。その分、
幅がない。将棋はもっと広いものだと分かってはいるんだけど。
ただ駒は積極的に前に出ているので、あまり心配はする必要はないかもとも思った。
問題なのはむしろ勝ち続けているときで。相手のミスで勝っているときの驕りは
たしかに問題だ。


ところで、棋譜集から、最近のA級順位戦の、9/21の深浦=丸山戦。深浦さんが
急戦を誘っている面もあり、丸山さんがそれに乗り、右四間。この将棋は暇の
ある人は是非とも並べていただきたいとも思う。
http://www.geocities.jp/shogikifu/04Sep.htm

2004/09/21 深浦康市 丸山忠久
開始日時:2004/09/21(火)
棋戦:順位戦
戦型:その他
先手:深浦康市
後手:丸山忠久
▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △3二金 ▲6六歩 △6二銀▲6八銀 △6四歩
▲7七銀 △6三銀 ▲5八金右 △5四銀▲6七金 △7四歩 ▲5六歩 △6二飛
▲4八銀 △7三桂▲5七銀 △6五歩 ▲7五歩 △6四飛 ▲7六銀 △4二玉
▲6八金上 △5二金 ▲6九玉 △6六歩 ▲同 銀 △6五歩▲5五銀 △同 銀
▲同 歩 △6六銀 ▲6五銀 △同 桂▲6六金 △5七銀 ▲5六銀 △6八銀成
▲同 玉 △5七金▲7八玉 △5六金 ▲同 金 △7七桂成 ▲同 玉 △6九飛成
▲7四歩 △6五銀 ▲4六金 △6三金 ▲7九金 △6六銀▲8六玉 △5九龍
▲6八飛 △5五角 ▲同 金 △6七歩▲7八飛 △5五龍 ▲9六歩 △9四歩
▲7三歩成 △6四金▲6三と △7五金打 ▲9七玉
(2005年1/13に加筆。以下略)
まで93手で先手の勝ち

週刊将棋」に掲載されていたので、一時、この棋譜を何度も並べ直した。あくまでも
一面ではあるが、初心者が将棋とはどういうものであるかということを考えるときに、
ひとつの模範例となる。将棋としてはこれはよくあるパターンではあるが(急戦が一休止
すると、すでに形勢に大差がついている)、むしろ駒と駒とのぶつかり合いについて学ぶ
べき点があると思い、深浦さんが今なお、駒落戦の勉強をしているという発言(1990年代
後半の「将棋世界」)を読んで、この将棋にもそれと関連のあるところを感じる。