対
Faust 4 (Bonus CD)
ジミー・スミス・プレイズ・ファッツ・ウォーラー
ピンクフロイドのこれ、なんてことのないアルバム(のように
聴こえた)。フロイドらしからぬ。しかし私の迂闊かもしれない。


"Krautrock"がやはり一番印象に残る。このタイトルはアイロニーか?
まさしく「ジャーマンロック」ということらしいのだが。
私はなんとなくだが、post festum(木村敏)ということを思い浮かんだのだが。
(festumを知らぬ世代がメジャーになれば、post-festumの破壊の推進の意味も
分からぬことになろう)。私自身も同時代として体験しているわけではないから、
すでに意義が分からないところはある。


Fats WallerJimmy Smithによるカヴァー。J.S.のタッチが格好良かった。
CD屋の店員の書いたレヴューに、WallerをArt Tatumと比較していたのを
昔に見たことがあるのだが、WallerはWallerだろう。
Wallerの"1935 Transcriptions"という名盤が、或CD屋で980円で売られて
いたのにはショックを受けた。こんなに素晴らしいアルバムが千円という
ことに嬉しいよりも軽んじられているような、哀しい気がした。余計なことを
いうようだが。
(11/29に固有名詞を訂正)。