Bahamian Guitarist: Good Morning Mr. Walker

Bahamian Guitarist: Good Morning Mr. Walker


FLYING SAUCER 1947

FLYING SAUCER 1947


細野先生の久しぶりのソロアルバムなのだが、
内容は、"Swing Slow"×"Tin Pan"という感じ。
しかし新作がほとんどない。ほぼ全編、これまでの
作品のヒルビリー、カントリー&ウェスタン風のカヴァー
作品であり、勿論、こんな作品がC&W風になるのかという
驚きはある。「ポンポン蒸気」のカヴァーなど、演奏が
凄い。
が、細野先生の新譜といえば(かつソロ作品といえば)、
絶えず、新しいトータル・アルバム、コンセプチュアル・アルバム
であって、新しい世界解釈を提示してきたはずである。
「Omni-Sightseeing」「Medicine Compilation」「Love, Peace & Trance」
Swing Slow」など、苦しい時代にあって、奇跡的なものを提出してきた。
最近はどうなんだろうか?
私自身はある停滞感を細野先生に感じている。迷いというのか。
それとも、彼岸の音楽、エーテル・ミュージックは究極の音楽であり、
更新は難しいのか。
あるいはその道に「逃れた」ことが袋小路になってきているのか。