数日前にAMラヂオ(JOBK)でヤドランカさん(Jadranka Stajakovic)の
出演のそれを車中で聞いて。良いと思って注文す。

音色 おといろ

音色 おといろ


今回はとくに子守唄が多いらしく、そのような、
聴く私をスポイルするような、宥和させるような、母性が
あって、しかしそれでもいいじゃんと、抵抗を解体させて
しまうような魅惑の歌声である。マイナー調が多い。
サラエヴォ出身のクロアチア系?、現在は在日である。
かつてナチスが猖獗をきわめたとき、多数のユダヤ教徒が
日本に亡命してきていたのだが、1990年代は南スラブ系の
人々が日本に居を求めてきていて、それは彼の人々には
十分すぎる不幸なのだが、「日本人」にとっては彼の冨に
遭遇する幸運でもあり、それはサッカーのオシムさんなどの
例などにいえる。音楽ではこの人の例があるのだろう。
北中正和さんがジャケット内の文章を書いていらっしゃるので
もしやと北中さんの『毎日ワールド・ミュージック1998-2004』
晶文社・2005年)に書かれているのかと調べたら、やはり
書かれていた。p.80(ブレゴヴィッチの紹介)とp.98-102は
そのままヤドランカさんの紹介である。
一聴価値あり。