ちょっと忙しい一週間だった。ところで。
遅ればせながらに山田朗さんだとか纐纈厚さんのお仕事を読んでいて、そこに
リアリティを感じる(かれらの党派性は別として)。アメリカの昭和天皇免罪と
戦中の日本内部の宮中・海軍の工作の合体で、ああいう、聖断神話が形成されて
いったのかな。すると東條英機は純粋に昭和天皇の被害者ということになるね。
東京裁判でもために最初の方はそのボロが出かけたらしいが。近衛文麿がなぜ
自殺したかといえばやはり昭和天皇(というよりも天皇家をか)を守るためで
あって、昭和天皇の戦争指導の主体性(受動性だけではなく)というものは
やはり実在しそうだ。独白録も英訳のものがあるらしく(東野真さんの仕事)、
やはり工作の一環なのかな。尤も仮説をただちに真実に結びつけることは慎重に
せねばならないが。
村上一郎さんは海軍にありながら、海軍の講和派に反対していた。なぜか。
単に視野が狭かったとかいうのではないはず。