http://www.1101.com/2004_TV_taiga/040827.html

ぼくは、今回、山南が戻ってきて
ずっと逃げずにあの部屋でじっとしてるのは、
ああいう「ガキっぽい法度に対する抗議」
という意味も、やっぱりあると思いますよ。

そう考えると、最後の最後に
土方をあんなふうにガキの顔にして泣かせてしまった
三谷さんというのは、いじわるだよね。
‥‥一気に言っちゃった。

それで、あとで泣くようなことじゃ
申しわけがたたないですよね、ほんとうは。

イトイさんが伊東甲子太郎を過小評価していることが気になるが、この「テレビガイド」の
シリーズでは、イトイさんはイトイさんに肉薄しているところがある(と私は解釈する)。
(新撰組をはなれた余談をすると、ただし、連合赤軍にまともな軍事裁判法がなかった
ことは、たとえば、小室直樹『危機の構造』=中公文庫・p.49にある。「条文」の「解釈」、
その上での「先例」との関連における判決という思想が根本的に欠如していた「粛清」*1
私は新撰組の「粛清」とこういう「粛清」とが近似しているとはあまり思わないのだが。
それは同一的指向ではなかろうか、そのアナロジーは。しかし人間とその集団のやることは、
その力学はいつの時代でも大概は一緒という意見もある)。
(ただ今気づいたのだが、村上一郎さんが「土方歳三の兵法」などを書いたときは「内Gewa」
真っ盛りのときなんだな・・・。かれの軍隊論の文脈を意識していなかった私)。

*1:同日に注。そこで小室さんは『彼らなりの「刑法」は持っていた』というのだが、本当にあったんだろうか。