昨日の話のつづき。三省堂の1932年版の「戦前」の六法全書には、陸軍・海軍の刑法、陸軍・海軍の
軍法会議法(刑事訴訟法のようなものか)がある。刑法の方は両軍とも、1881年(明治14年)の
旧刑法を1908年(明治41年)によってなって全面的に改訂して、旧刑法を廃止した。この
軍刑法が1932年以降に(敗戦までに)改訂されたかどうかはちょっとわかんない。軍法会議法は、
両軍ともに、1921年(大正10年)に作られている。それまでにそういう訴訟法があったかどうかは
ちょっとわかんねえ。陸軍刑法は全104条、海軍刑法は全105条。陸軍軍法会議法は全562条、海軍
軍法会議法は全561条。この当時の刑法は全264条、刑事訴訟法は全632条。