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- 作者: 桧学
- 出版社/メーカー: 朝倉書店
- 発売日: 1992/06
- メディア: 単行本
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- 作者: 内野善生
- 出版社/メーカー: 金原出版
- 発売日: 2002/12
- メディア: 単行本
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ふたつとも当たりだった。
前者は前回紹介した書籍(平衡器だけがポイントではないのだが)の
参考文献になっているのだが、前者の前回の書籍への影響は強い。
以前に
http://blogs.dion.ne.jp/mkimbara/archives/5386478.html
で私が書いたことは、神経生理学者(ある種類のエンジニア)にとっては
平衡器が心的なものと身体的なものとの接点となる*1。
新宮さんが『ラカンと精神分析』で魅惑的な仮説を提出なさっているのだが
(精神分析の創始者の欲望における、objet peti aが身体的なものに現出
するときそれは悪性腫瘍となる)、しかしその機序を説明できなければやはり
科学とはいえない。エンジニアは性急であっても足りない道具であっても
とにかく機序を考えるものなのだ*2。