2004-07-01から1ヶ月間の記事一覧

vib

○芦屋の谷崎潤一郎記念館にかなり以前に出かけたときに、そこの公開MD音源二本 についてちょっと書いた。つまり谷崎がどちらかといえば訥弁の人だということ。 「書く人」ではあるが「話す人」ではない。このギャップについて(このふたつの メディアの違い…

○ぼやき。柄谷なんて読めば読むほど阿呆になるから、とくに若い人は読むのは やめなはれというはなし。柄谷を読んで柄谷の頭でものを考えているのに過ぎない のに自分で考えていると錯覚させる度合いが強いから。書いているうちに文が女々しく なった(「女…

総体を概観として。大雑把にいえば、次。 ○一橋大(東京商科大)の市民社会派(高島善哉、太田可夫、水田洋、平田清明)。 ○ロマン(小説)、劇作の技法の問題(久保栄)。 ○キリスト教(かれの父はメソヂストからホーリネスに移ったが基督教徒。内田樹さん…

http://d.hatena.ne.jp/suousan/20040712 坂口安吾の「日本文化私観」を引用されている(「生活」だとか「必要」という概念の内包 規定には乏しく、ほとんど空虚化している。必要・実用といっても、機能と社会的・勢力的 価値とが混合しているのであって、純…

○保田與重郎の「イロニー」って、かれ自身がいろんなところで断っているように、一般に 使うイロニーとは意味がちがうのに、ある一部からシニシズムのようなものとして誤解 されているのかもしれない(保田は言い訳をせぬ人だ。自分がどのように解釈されよう…

○7/8の補足。 氏と家の違いについて、氏とは、神武天皇との距離感と言い換えてもいい。 女帝議論のとき、皇室典範を変えて、たとえば、愛子さんが天皇になられるのは 案外簡単かもしれない。しかし問題は次である。 愛子さんが、Aさんと結婚をして、もしその…

http://santi.blogtribe.org/category-e92ceef8f7db0b869df384fc6098b339.html オランダ憲法というひとつの参考。あくまでもひとつの。 もうひとつの大きな改正点は、旧憲法でははっきり示されている、王位継承に関する男性 優先が新憲法ではまったく取り払…

日曜日

東京ダイナマイトに軽い眩暈(「笑いの金メダル」・TV朝日)。ハチミツ二郎か。

岡野友彦『源氏と日本国王』(講談社現代新書・2003年)について。 読みどころ有りすぎる。ただし、村上源氏の久我家研究の学術書のダイジェストとしての中身と、 序文と終章における、岡野さんの拡張判断を示しているところ(?)との、面白さはちょっと 違…

アンテナ、ちょっと削除しました(追加もしたけど)。これはなにも読まなくなったというわけ ではなく、増えすぎると意味がなくなるということで、これからもブックマークなどで読むけど、 アンテナからは泣く泣く馬謖を斬るということで(大袈裟な)、どう…

出雲の人から蓬餅(よもぎもち。あおみ、というらしい)を頂く。出雲は魚の練り物も美味しいし、 美味しいものが多いようだ。私の好みによる、というだけではないと思うが。 それはともかく、花田清輝『もう一つの修羅』(筑摩書房・1961→1974年新装版)をよ…

○司馬遼太郎対談集『日本人を考える』(文藝春秋・1971年)における、 司馬+富士正晴対談の次の箇所。これは知らなかった。(p.202-203)。 富士:人間いうても動物といっしょや。大正の奴には、同輩が少ないいうことが ひそかにわかっとるねん。肌で知っとる…

○小林信彦『天才伝説・横山やすし』(文春文庫)。連載中、図書館からの借覧、 それで古本屋で入手。何度も読んでるんで感想はなし。ただつぎの箇所を読み 飛ばしていたことに気づく。あらためて自分の無知を思い知る。この本のなか の、木村政雄『気がつけ…

三島由紀夫「豊饒の海」の第二部と第四部(新潮文庫)。 まあすごい教養ですわ。柔らかい美文で。しかし「〜〜のような」「〜〜の ように」という語法のいかに多いこと。最初はいちいちチェックしながら 読んでいたが、じきに倦んで諦めた。多すぎる。その内…

迷惑

コンビニなどで今日から、エロ本などをシール封印するという。昨夜に確かめた。 ええ迷惑やがな。青少年のためなんていう戯言の言い訳はよせよな。煙草自販機 の深夜販売休止もそうだが、なんで、一部の阿呆の「青少年」のために大部分の 大人が犠牲にならに…